飲食店の「内見」で必ず見るべきポイントとは?失敗しないためのチェックポイント7選

飲食店の新規開業で初期最初の大きな壁の一つが「物件取得」です。

お店のコンセプトに一致した理想の物件を予算内で探すことは至難の業とも言えます。また、物件選びは開業後の成否を左右する重要事項で、物件選びに失敗してしまうと開業後の収益にも大きく影響をおよぼします。

失敗しない物件選びのポイントは、事前リサーチと内見です。

特に「内見」は見るべきポイントを理解せずに行うと、思わぬ見落としから開業後の大きなトラブルの原因にもなりかねません。

本記事では、物件選びの際に押さえておきたい内見時の7つのポイントを紹介します。

内見前に準備すべきこと

飲食店の開業に向けて物件を探す手順は、まずはインターネットや不動産会社などを活用して物件情報をリサーチします。リサーチした物件情報のなかから、気になる物件が見つかると、内見をして実際の状態などを確認します。

内見をする際は、必ず複数の物件を内見するようにしましょう。近年は、インターネット上でさまざまな物件情報を入手できるため、内見をせずにインターネット上の情報だけで比較検討が可能な場合もありますできますが、インターネット上の限られた情報だけでの判断は危険です。

そのため、内見をする際には、内見後の比較検討に必要なインターネット上では入手が難しい情報を手に入れるための準備が必要です。

ここでは、内見の際に準備しておいたほうが良いものを紹介します。

スマートフォン・タブレット

スマートフォンやタブレットのアプリには、内見に必要で便利な機能が数多く搭載されています。

内見時にスマートフォンやタブレットを活用すると、内見時に確認した情報を効率的な記録が可能です。

気になる点の記録する場合、メモ機能によるテキスト情報としての記録だけでなく、カメラ機能による画像記録、ビデオ機能による動画記録や内見時に立ち合いをした不動産会社の担当者や物件オーナーとの会話を音声メモとして保存も可能です。

さらに、ビデオ通話機能を活用すれば、内見に参加ができなかったスタッフとの情報協も可能となるため内見を効率的に実施できます。

メモと筆記用具

スマートフォンやタブレットが1台あれば内見に必要な機能が全て揃っているように感じると思います。

確かに、スマートフォンやタブレットがあれば内見に必要な機能は揃いますが、メモと筆記用具は準備しておきましょう。

内見の際に、店舗の間取り図に気になる点を直接書き込めるメリットがあるほか、内見中に気になった点をメモする際には、スマートフォンやタブレットのメモアプリよりもメモ帳に手書きで残すほうが便利な場面もあります。

メジャー

内見の際に、間取りやスペースを確認するための計測は欠かせません。

内見時の計測作業もスマートフォンやタブレットの測量機能で対応できますが、導入予定の機材や内装品を設置するスペースの確認など細かな計測作業にはメジャーによる計測のほうが便利なケースもあるので、メジャーも準備しておくようにしましょう。

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内見までの流れ

物件探しを開始してから、物件候補を実際に内見するまでの流れは以下のとおりです。

  1. インターネットのサイトや不動産会社からの紹介で候補物件を選ぶ
  2. 選んだ物件のオーナーや仲介会社に問い合わせて内見の申込をする
  3. 物件オーナーや仲介する不動産会社と内見の日程調整をする
  4. 内見

インターネットや不動産会社からの情報をもとに、気になる物件を見つけた段階で内見申込を行って、物件候補の現状を目で見て確認します。

1件目の内見から理想に近い物件を見つけた場合でも、比較対象として複数の物件を内見するように心がけましょう。また、内見は1人で行わず、一緒に店舗を運営するスタッフ数名や可能なら内装会社と行うようにしましょう。

物件を1度決めてしまうと、後からの変更は難しく物件取得時にできる限りの懸念点やリスクを排除しておく必要があります。そのために、多くの物件候補との比較やより客観的な視点での判断が重要です。

内見で必ず見るべき7つのチェックポイント

内見をする際に、漠然とチェック項目を決めずに行うと大事なポイントを見落として、雰囲気だけで決めてしまうリスクがあります。

内見を行う際には、チェックするポイントを事前に決めて、内見の目的を明確にした上で臨みましょう。

ここからは、内見で確認すべき7つのポイントを解説します。

内観

内見でチェックすべきポイントのひとつが「内観」です。

事前のリサーチで写真や間取りなどの確認は可能ですが、実際の雰囲気や天井の高さなど実際の現場でなければわからない点をご自身の目で見て確認しましょう。

また、居抜き物件の場合には現状のレイアウトや内装、接客時の導線、残存厨房機器をチェックします。

外観

お店の外観は事前のリサーチでは情報量が少ないケースが多く、内見の際の確認が大切です。

ビルテナントに入った物件の場合、ビル全体の雰囲気や看板の有無や位置、通りからの視認性などをチェックしましょう。

また、同じフロアの他店舗の業態や雰囲気がご自身の店舗のコンセプトに合っているかを確認しましょう。

周辺状況と交通量

外観とあわせて、物件周辺の環境や交通量などもチェックします。

オフィスや学校、大型マンションなど集客のポイントになる施設の有無も確認します。

さらに、最寄り駅からの距離や同線、コインパーキングの場所もあわせて確認しましょう。

電気・ガス・水道・空調設備

物件の内観をチェックする際には、フロアの状態だけでなく設備やインフラ面のチェックも重要です。

特に、電気・ガス・水道は営業に直結する重要インフラであるため、電源容量やガスの種類、水回りの場所や状況を忘れずに確認しましょう。

また、エアコンなどの空調設備や排気口、ダクトなどの大型設備に関する環境や状況のチェックも欠かせません。

厨房機器

居抜き物件の場合には、残されている厨房機器の状態の確認も忘れないように気をつけましょう。

厨房機器の確認は、状態だけでなく買い取りの必要の有無やリースの残債などの確認も重要です。

曜日や時間帯別の環境

物件の状態確認は1回で済みますが、平日と土日では周辺環境が変わるため、内見日とは別の曜日にも1度は訪問してみましょう。

飲食店の集客状況は、曜日だけでなく時間帯によっても大きく変わります。

朝、昼、夜で街の雰囲気や客層も変わるので、内見時間よりも早めに訪問し、内見後もしばらく残るなどして時間帯の変化に伴う客層の変化などもしっかりと見極めましょう。

不動産会社やオーナーへのヒアリング

内見時に収集する情報は、ご自身の目で見た情報だけに限りません。

内見に同行する不動産会社の担当者や物件オーナーからのヒアリングによる情報収集も欠かせません。

  • 前の店舗の経営状況や評判
  • エリアの客層やメインターゲットについて
  • 過去の近隣トラブル事例や物件に関する禁止事項

目には見えない物件に関する評価や過去に関する情報も関係者などから収集し、物件選びの判断材料に加えましょう。

OMISE CRAFT(オミセクラフト)の「物件検索」で理想の物件を効率的に探しましょう

飲食店の新規開業でカギとなる物件取得ですが、立地の検討や物件探しなどに時間がかかる上に、契約に際して不動産会社の審査があるため物件を探し始めてから取得までに1年以上がかかる場合もあります。

物件取得が進まないと、内装工事やスタッフ募集なども進められずオープン予定日の遅延につながります。

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