カフェを開業したい人向け!開業までの完全ガイド
飲食店の中で最も開業しやすいと言われているのが「カフェ」です。その理由は開業に必要な資金や備品が少なく、必須の資格や免許も多くないため老若男女問わず人気となっています。特に個人経営でカフェを開業する人は多く、小規模店ならではの地域に根ざす経営をしていけば長く続けられるのが最大の特徴です。
この記事では「カフェの開業までの完全ガイド」として、コンセプト設計から必要備品までを紹介・解説します。
カフェは開業しやすい!開業までのロードマップ
カフェは比較的開業しやすい業態と言われています。レストランに比べて初期投資が少なく済む場合が多く、小規模でも始めやすいです。ただし、成功させるためには、独自性と市場ニーズの理解が不可欠です。
飲食店の開業までの流れはほぼ同じですが、今回はカフェに特化して開業までのロードマップを紹介します。
コンセプトを決める
成功するカフェ経営は、緻密なコンセプトを策定することから始まります。コンセプトは「作りたいお店」のイメージを具体化し、明確化することです。カフェのコンセプトは経営の軸となるので、ときには経営者やコンサルタントなどの意見を聞きながら徹底的に作り込みましょう。
事業計画を作成する
コンセプトをもとに事業計画を作成します。事業計画を作成する際には、カフェ経営の将来的な展望や売上予想などを具体的に数値化します。需要がどの程度あるのかを市場調査で確認し、ターゲットとなる顧客層を明確にします。この段階で競合分析として近隣のカフェとの比較を行い、差別化できるポイントを見つけます。どのようなニーズに対して訴求するのかを検討することが必要です。
その後開店前後のプロモーション戦略を立て、開店告知、定期的なイベント、SNSでの宣伝計画を策定し、マーケティングプランを構築します。
また、開業資金や運営資金などの予算計画もこの段階で行い、投資対効果を把握しておくことが重要です。
物件の選定
カフェの成功は立地に大きく依存します。高い顧客流通量が見込める場所を選ぶことが肝心ですが、アクセスの良い駅チカや人口集中エリアだと家賃が高くなりがちです。駐車場などの利便性と家賃とのバランスも考慮に入れつつ、ターゲットとする顧客層がよく訪れるエリアの特性を理解し、そのニーズに合わせた立地を選びます。
メニュー開発・仕入れ先の選定
物件が決まれば、カフェで提供するメニューを開発・検討します。おしゃれなスイーツやドリンクに合うメニューはもとより、ターゲットとしている層が好みそうなものを用意するとよいでしょう。コーヒーの種類だけでなくフードメニューにもこだわり、季節ごとの限定商品を提供するのも手です。限定商品は顧客の関心を引きつけやすく、来店理由に繋がりやすくなります。
メニューを作るための材料を仕入れる際には、仕入れ業者を決めておくと品質にブレが生じにくいのでおすすめです。また、メニューを開発したら原価計算を行い、提供価格を設定します。
資金の確保・調達
最も重要な事業資金に関する項目です。まずは自己資金の中で事業にどれだけ注ぎ込めるのかを確認します。
自己資金や補助金で足りない場合は、銀行からのローン、小規模事業者向けの助成金や補助金、投資家からの資金調達、クラウドファンディングなどを検討します。最もメジャーなのは銀行の融資です。
銀行に融資をお願いする場合は「事業計画書」の提出が必要になります。また、日本政策金融公庫 総合研究所の2021年度新規開業実態調査によると、「開業時に苦労したこと」として57.6%が資金繰りや資金調達に苦労したと回答しています。借入をする可能性がある方は早めに準備に取り掛かっておくと安心です。
店舗デザインの設計・施工
資金面がクリアできたら店舗の内外装を設計します。カフェのコンセプトに合わせた内装とデザインを表現できれば、顧客が快適に過ごせる空間になります。特に内装はリピーターを獲得するための重要な要素です。快適で居心地の良い空間を作り出すことで、顧客が長時間滞在しやすくなります。デザインはブランドイメージを反映させ、差別化を図るためにも効果的です。
資金に余裕がない場合はDIYで施工するなどの検討の余地があります。資金に余裕がある場合は、プロのデザイナーに依頼するのもよいでしょう。コンセプトに合った家具や備品、内装デザインを計画します。

必要な許可・資格の取得
カフェも飲食店です。なので、飲食店として営業を行う上で必要な許可や資格を取得する必要があります。
資格の取得方法に関する詳細な情報や具体的な手続きは地域によって異なる場合もあるので、管轄する行政機関に直接相談してみてください。
食品衛生責任者
食品衛生責任者は「食品を取り扱う事業所において配置すること」が法律で義務づけられています。カフェを開業する場合は、オーナーが資格を有していることがほとんどです。必須資格なので必ず取得しておきましょう。
飲食店営業許可
飲食物を取り扱う場合、飲食店営業許可も必須です。こちらを取得すれば、店内で調理した料理や0時までのお酒の提供が可能になります。

カフェ開業に必要な備品と設備を揃える
カフェと言ったらコーヒーがメインである場合がほとんどなので、エスプレッソマシンやコーヒーグラインダーはカフェにとって必要不可欠です。設備投資は顧客に高品質なコーヒーを提供するための基盤となるので、資金を惜しまず必要なものは取り揃えましょう。具体的には以下のような備品・設備があります。
カフェ開業に必要な備品
- 食器
- 調理器具(フライパン・まな板・包丁など)
- 衛生用品(おしぼり・紙ナプキン・アルコール・清掃用品など)
- ゴミ箱・トイレットペーパー・ティッシュなど
- 会計機器(レジ・レシート印字など)
- 注文伝票
- 電卓
カフェ開業に必要な設備
- 冷蔵庫・冷凍庫
- 製氷機
- 調理器具(コンロ、電子レンジ、オーブンなど)
- 食器棚
- テーブル・ソファ・椅子
- 照明器具・音響設備
特にテーブル・ソファ・椅子をはじめとした家具は、顧客が長時間滞在するための快適性に直結します。また、テーブル等の配置はカフェの雰囲気作りに重要な役目を果たします。そのためには、デザインと機能性を兼ね備えた家具を選びます。
次に適切な明るさと心地よい音楽にするための照明器具・音響設備です。これらはカフェの雰囲気を大きく左右します。明るすぎず暗すぎない照明と、適切な音量の音楽によって顧客の快適な滞在をサポートします。
また、カフェで提供する食品に応じて、適切なキッチン設備と器具が必要です。効率的な調理と食品の衛生面を保つために、プロ用の冷蔵庫、オーブン、その他の調理器具を準備する必要があります。
今回は一例として紹介しました。これ以外にも必要になることはあるので、状況に応じて必要備品を追加する必要があります。
SNS運用・ホームページ作成
オフラインでの集客以外にも有効なのは、SNSの運用・ホームページの作成になります。特にホームページは、24時間年中無休で動いてくれる「優秀な営業マン」としてアピールしてくれます。
オープンまでの過程をSNSで発信すれば、開業前にファンがついてくれる可能性もあります。オープン後においても新規メニューの状況や臨時休業などのお知らせを迅速に伝えることもできるため、SNS運用をしておいて損はありません。
開業準備・運営体制の構築
スタッフが必要な場合は必要なスタッフ数を決定し、採用活動を行います。同時に教育内容の策定も計画します。小規模店舗として一人で運営する場合は必要ありませんが、家族経営を行う場合はオペレーションの情報を共有しておく必要があります。
開店プロモーション
開店プロモーションとして「プレオープン」を行い、運営の最終準備を行います。友人・知人などを中心に顧客として招待してプレオープンを行い、実際の運営をした際に足りない部分を指摘してもらいます。
オペレーションの導線や接客態度、提供スピードなどに問題はないか最終確認を行い、グランドオープンに向けて最終調整します。
カフェ開業の準備はしっかりと行おう
カフェ開業したい人へ向けて、開業までの完全ガイドの解説を行いました。
開業までの長い道のりは険しく大変ですが、実際に運営し続けるのが最も大切になります。長く経営を続けていくために、基礎となる地盤をしっかりと固めておきましょう。